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各コースの調教基準タイム、評価の方法、調子の良い馬の見分け方を解説

2020年3月30日

目安となる各コースごとの基準タイム

まず、僕が使用している各コースごとの目安の基準タイム一覧を紹介します。

基本的には赤字のところが主要コースにあたるため大体ここを覚えておけば間違いありません。

美浦坂 52.4 12.5
美浦W 83.0 68.0 12.9
美浦P 80.2 66.3 12.4
美浦D 82.0 66.9 12.7
美浦C 83.2 67.3 12.7
栗東坂     53.1 12.6
栗東CW 83.1 67.2 12.5
栗東P 79.6 64.1 11.9
栗東B 81.2 65.4 11.8
函館W 67.8 52.8 12.8
函館ダ 69.1 54.0 12.4
札幌ダ 67.5 52.8 12.6

函館、札幌については、滞在競馬が続出する夏場にはおさえておく必要があります。

特に重要なのはダートコースではなくウッドなので一番重要なのは函館Wです。

その理由としては、芝やダートといった実際のコースでは時計が出やすい傾向にあるためです。

 

なお、調教で使用されるコースも実際の競馬と同じ屋外なので、そのときの馬場状態によって多少左右されます。

その点は全体のその日の時計の出方を見て、臨機応変に評価する必要が出てきます。



美浦坂路

<基準タイム>

2022年頃に栗東を超える高低差となる予定の美浦坂路ですが、現状は栗東に比べて負荷が掛かりにくいコース。

そのため、栗東坂路の基準よりやや厳しめに設定しています。

スピードや瞬発力が鍛えられるため、特に短距離のレースで有効なコースです。

4F52秒台前半、ラスト1Fも12秒台前半でまとめると好調教と評価していいです。

※改修の予定では高低差が18→33メートルと倍近くになり、栗東を超える高低差となるため状況は変わるはずです

美浦W

<基準タイム>

美浦ウッドは2019年秋に改修工事が完了し、新コースでは左右両回りで使えるようになりました。

クラスにもよりますが、5F68秒、1F13秒を切ることが一つの目安となります。

下級条件では↑を基準として、クラスによって5F67秒とか目安を変えるとよいです。

長めから乗り込んでスタミナと持続力を鍛えるコースなので、個人的に3F追いはあまり評価していません。

栗東坂路

<基準タイム>

栗東坂路は全コースの中で最も負荷が掛かります。

調教の良さが直接的に結果に繋がりやすく、競走馬の能力が一番わかりやすいコースといえます。

スピードや瞬発力が鍛えられるため、特に短距離のレースで有効なコースです。

4F52秒台、ラスト1Fも12秒台前半でまとめると好調教と評価していいです。

また、全体時計がやや遅めでもラスト1F12秒を切るようなら脚力があると考えていいです。

栗東CW

<基準タイム>

栗東CWとは美浦Wと比べて時計が出やすいです。

長めから乗ってスタミナや持続力を鍛えるコース。美浦と同様、個人的に3F追いはあまり評価していません。

4F67秒台を切るくらい、ラスト1Fも12秒台前半でまとめると好調教と評価していいです。

印象としては66.5-12.3みたいな中途半端な馬より、79.0-13.0くらいで全体時計がかなり速いか、67.2-11.8みたいにラスト1Fに特化するか、極端なほうが成績に直結しやすい気がします。


美浦P

<基準タイム>

ポリトラック。タイムが出やすく評価が難しいコース。

美浦D

<基準タイム>

ダートコース。使用頻度は低めです。

美浦C

<基準タイム>

ダートコース。北馬場にあるため、北、北Cなどと表記されます。このコースで目イチに追う馬はほとんど見たことない。

栗東P

<基準タイム>

ポリトラック。タイムが出やすく評価が難しいコース。

栗東B

<基準タイム>

ダートコース。美浦Cと同じような立ち位置であまり使われないコースです。



基本的には主要コースをおさえておけばOKだが…

上述のとおり、調教で使用されるメインコースは美浦の坂路、ウッド、栗東の坂路、CWの4つです。途中で改修をしたりしていますがこの構造は昔から変わっていません。逆にいうと、このメインコース以外で追い切っている馬は「何かマイナスの理由がある」と疑ってかかったほうがいいかもしれません。

例えば、ポリトラックは足抜きが良く脚元に負担がかかりにくいコースなので「強い負荷をかけられない理由がある?」と考えるのは無難です。例外はいくらでも存在するので、ポリトラックだからダメという訳ではありません。ただ傾向としてはメインコースで追い切っている馬を評価すべきということです。

言い出したらキリがないですが、主要ではないダート追いでもたまに爆走する例もありますので、必ずしもそうとは言い切れません。

ダート追いでの爆走事例↓(netkeibaより引用)

↓結果

このようにダートだとしても時計が良い馬はやはりおさえておいたほうが無難です。

このときのトーキングドラムは美浦ダートの基準タイムを2~3秒上回っていました(しかも馬也)。

<基準タイム>

<調教タイム>




調教を評価するうえで重要なポイント

まずは時計、これが大前提

重賞などの大きなレースでは映像をみることができますが、平場のレースでは映像が公開されていません。

そして経験則的にいうと、映像をみたところでよくわからないです。

定性的な判断は競馬記者の評価欄(気配抜群、やや良化など)を参考程度に見るくらいでいいのでは思います。

しかもそれもどういった基準で判断されているのかがブラックボックスで恐らく記者の主観になるのであまり当てにするのもどうかなと思います。

そういった自分でコントロールできない部分よりも、自分でコントロールできる定量的な数値で良し悪しを判断するほうが良いでしょう。

定量的な数値というのは、もちろん調教時計ですね。

ただ、これも落とし穴があって坂路は自動計測だけどウッドでは記者のストップウォッチで図っているという罠があります。

情報媒体によってタイムが違ったりするのはこのせいです。下手すると2秒くらい違うこともあるので100%正しいという前提は持たないほうがいい。

だからこそ、調教の過程も重要になってきます。


調教の過程も評価しよう

一口に調教といっても、最終追い切り、1週前追い切りなど切り口がたくさんあります。

最終追い切りが軽めだったからといって評価できないってわけではなく、トータル的に過程を評価する必要があります。

遠征を控えている場合もあるし、牝馬は直前軽めのほうがいいというセオリーも話もあります。

逆にいうと、最終追い切りを一杯に追ってまずまずの時計を出したからといってイコール高評価ともいかないところが難しい点です。

一本しか速い時計を出していないのか、乗り込み量もみる必要があります。

また、昨今では外厩制度が当たり前になってきてしまったため、調教欄では把握できない情報が多い時代になっています。

それでも調子のいい馬は大体調教もいいので、いまだに調教の優位性が失われていません。

過去の出走レースと比較して状態を見るのも大切

調教大将と言われる馬がいます。坂路で50秒を切るなど破格の動きをする馬です。

こういった例は極端ですが「調教はいつも動くので実践では走らない」のもあるあるパターンです。

なので過去と比較してどうなのか?は当然ながら評価に加えるべき観点です。2つの観点から評価します。

一つ目は時計の比較。

坂路でいつも53秒で走っていた馬がいきなり50秒で走ったらあきらかに馬が変わっています。

単純明快でわかりやすい比較ではありますが、過去の調教を無料で観れるサイトが実はないので案外使えます。

二つ目は過程の比較。

例えば、いつもポリトラックでしか追っていない馬がウッドや坂路で追い切ってきた、いつもウッドで追い切っているのに今回は坂路に変えてきた、などというように時計面の比較だけではなく過程をみて効果を予測するものです。

わかりやすいのは、距離短縮で短距離を使う場合。短距離はスピードや瞬発力が求められる傾向値が高いため、レースに適合した能力を養うためにウッドから坂路に切り替えることが効果的なことがあります。


短距離は坂路重視、中・長距離はCW重視が原則

短距離はスピードがより重要で、中・長距離に関してはスタミナがより重要になってきます。

もちろん両方とも大事ですが、出走するレースのテーマにあった調教をしている馬のほうが成績に直結します。

例えば、1200mでスピードがものを言うレースでは、ウッドで長めに乗り込んで好タイムを出している馬より坂路でビシッと追ってきた馬のほうが普通は良いです。

そういった点では短距離のレースのほうがわかりやすいかもしれません。

バランスをよく評価しないといけない点が難しいところです。

調教師の特徴も把握しておくとよい

調教をするのが調教師の仕事なので、当然ながら調教師によって色が出ます。

例えば、森厩舎の馬は大体坂路でガンガン時計を出すし、藤沢和厩舎の馬は馬也調整で時計を出さないのが基本です。

色々と注意深く調教を見ていくと、音無厩舎の馬は坂路でテンから飛ばしてラスト1Fの失速率が高いとか、ヤマカツの馬っていつもCWの時計速いな…などと考察ができて予想の幅が広がります。

そういった評価は一般の媒体ではまず表れないので、傾向や変化を観察していると面白いと思います。



実践例

この記事を書いているのは2020/3/16ですが、ちょうど昨日行われたフィリーズレビューでいいサンプルがあったので紹介します。

僕のブログで最近始めた調教評価では、調教を4段階で評価(A,B,C,無印)していて、1着エーポス、2着ヤマカツマーメイドのみにB評価を打っています。

実際の記事↓

【2020/03/15】阪神11Rフィリーズレビュー指数・調教データ ◎エーポス

結果↓

1着エーポスは、1週前に坂路53.0-11.8(G強)と全体時計もまずまず良いうえにラスト1F11秒と好内容。直前も坂路で52.1-12.4(馬也)をマークし、純粋に時計面で優秀でした。更に、新馬戦までの3戦の調整過程を見ているとほぼ全てCWで追い切られていました。3戦は全て1600mで今回は1400m。条件替わりに調教仕様も変えてきた点もあわせて評価できると判断できます。これが1番人気とかならまた話は変わりますが、5番人気と中穴の立場だったので狙ってみて面白い調整内容でした。

2着ヤマカツマーメイドは元々CWで時計を出す馬なので、調整過程ではなく時計比較の面だけです。最終追い切りが78.1-13.4(G一杯)の好時計。ラスト1Fが12秒台なら文句なくA評価ですが、それでも78.1は基準タイムに比べて5秒くらい速いので優秀です。

基本的にオープンではほとんどの馬が良い馬なので調教も良いですが、過程も含めて評価してあげれば美味しい馬を見つける事ができます。

ちなみに同一日に金鯱賞で1着したサートゥルナーリアは調教A評価でとんでもないタイムでした。

最終追い切りが坂路49.8と逸脱すぎるのは言わずもがなですが、前走の有馬記念との比較でみても超優秀。

逆にオーバーワークが心配になるくらいですが、クラブ馬でもちゃんと調教で時計は出してきます。


調教用語集

情報誌や媒体によって表記は異なりますが、初心者の方向けに調教欄に出てくる用語をまとめます(適宜更新予定)。

乗り役…助手、見習い、師、騎手名などと表記される。助手は調教助手、見習いは競馬学校の騎手(?)、師は調教師、騎手は現役ジョッキーです。一般的にレースに騎乗する騎手が調教に乗ってきたらプラスに考えます。

位置…コースでの追い切りで内側を基準にどこを通ったのか示した数字が入ります。外を通ったほうがコースロスが大きいので、基本的には内を通った馬より外を通った馬のほうが価値は高いですが、個人的にはそこまで神経質に考えなくてもいいと考えます。

脚色…馬也、G強、一杯などと表記されます。騎手のアクションでどれだけ強く追ったのかをみる項目です。馬也は追っていない、G強はラスト1F程度強めに追った、一杯は実践さながらといったところです。

単走…1頭だけで走ること。

併せ…複数の馬と一緒に走ること。併せ馬の場合は調教欄に「先着」「遅れ」などの表記があります。

15-15…1ハロン(200メートル)を15秒平均のスピードで走らせること。

キャンター…ゆったりとした走り方。1ハロン(200メートル)を20秒程度。

調教で勝ちたいなら

全レースの調教時計と過去の調教時計を無料で見れるサイトは探した限りありませんでした。

一番安いのはnetkeibaの540円のプレミアムコースが最安かと思われますが、スマホ版でしか条件を満たしていませんし、一つ一つ見なければいけないので大変です。

それが苦にならない方はいいかもしれませんが、はっきりいって調教に特化した情報を得てしまったほうがコスパよく手っ取り早く良い馬が知れるので、そちらのほうが正直おすすめです。

予想配信はプラスを継続。

初月無料なので、お試しで利用してみてはいかがでしょうか。

他にも調教で良い情報を見つけたら紹介したいと思います。

重賞レベルであれば僕のブログでも解析を行っていますのでご参考にしていただければ幸いです。

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